ペット持込禁止このようなフザケタ看板を見るたびに、私は血圧が上がるほど頭にくる。何がペットは家族の一員だ!何がペットブームだ!何が東京都の人と動物との共存をめざす!そして何だこの情のない差別的な言い方!まるでテロリストが危険な爆発物を持ち込もうとするような表現ではないか!普段はあまり気がつかないものだが、犬を飼い始めると「ペット禁止看板」がやたらと目に付くようになる。どこへ行っても、日本はペット禁止看板だらけ!ヨーロッパのように、愛犬と一緒にバスや電車に乗って出かけたり、レストランでご飯を食べたり休日を楽しんだりなどはできない。そしてこの国の施設のすべてがペット禁止になっている。散歩のついで役所に用事を済ますこともできない。ペット禁止の公園だって...2016.12.11 12:34足立朝日『愛のしっぽ』
一山2万円!これは高級サクランボウの話ではない。犬のウンコの話。正確に言うと、足立区の糞後悔のことだ。 「区民の憩いの場所」として宣伝されている荒川河川敷の芝生に座ろうと思ったら、犬のウンコ。イヤだよね。犬が好きか嫌いかとは関係なく、怒るのは当たり前。残念なことに、怒りはいつも犬に向けられてしまう。でもウンコ犯人は犬ではなく、育ちの悪い無責任な飼い主だ。皆の迷惑だからちゃんと片付ければいいのに、知らぬ顔をするマナーを知らない飼い主。清潔な区を目指し、平成10年に足立区独自の「ポイ捨て禁止条例」ができた。空き缶などのポイ捨てゴミ、そして犬の糞も条例の対象になっている。罰金は2万円以下。すごいね!でも待ってよ、なんかおかしくないかい?このような立派...2016.12.11 11:59足立朝日『愛のしっぽ』
ゴミ同然の生存権日本の法律がめまぐるしい現代社会に合わず、平等の権利が幻だということを、事件に巻き込まれ、被害者になったときに痛いほどわかる。あいまいな表現の多い日本の法律は、解釈によって、どうにもなってしまう。人間に対してもそうだから、動物のことになると法律上の扱いは最低。動物愛護法に「動物が命あるものである」と定めてあるにもかかわらず、「御上」の勝手な解釈によって動物はモノ以下とみなされてしまう。調べてみると、背筋が寒くなるような恐ろしい項目が山ほどある。 今回一つだけ紹介しましょう。たとえば落とし物に関する法律。電車やバスなどに置き忘れた私物を落し物として6カ月間保管しなければならない法律がある。高価な物でも、百円ショップで買ったビニール傘で...2016.12.11 11:55足立朝日『愛のしっぽ』
日本は毎年戌(捨て)年!さッ、今年は戌年だ。犬を家族の一員として大切に飼っている人にとって、なんとなくワクワクするような一年の始まりだ。元日からいろいろなテレビ番組に犬が登場し、日本って犬に優しい国だなァと思わせるような毎日。実行力よりパフォーマンス力の方が得意とする日本の政治家も犬を抱いての撮影会やイベントで大忙し。戌年にちなんで、年間1兆円の売り上まで成長してきた日本のペット産業の算盤をはじっている音が町中に響きわたる。なるほど、犬の話題で盛り上がっていることはけっこう。国民的なアイドルとして親しまれている瘋癲(ふうてん)の寅の言葉を借りて「けっこう、けっこう、猫は毛だらけ、ケツのまわりはクソだらけ」と言いたいところだが、派手やかな表舞台の裏には「けっ...2016.12.11 11:44足立朝日『愛のしっぽ』
こういう飼い主こそ保健所へ!日本のように、犬を家の外で番犬という道具として飼う習慣はEUのほとんどの国では見られなくなった。鎖でつないで犬を飼うと、罰金刑の国もある。たとえばオーストリアを一つの例としてあげると、1995年から犬を鎖でつないで飼っていることが法律で禁じられ、罰金刑になっている。理由は二つ。一つは、動物愛護の視点から犬という生き物の性格を無視した飼い方だということ。もう一つの理由は、犬のストレスによる事件防止を促すためだ。家の外でつながれっぱなしにされている犬には、孤独感、愛情と運動不足によってストレスが溜まる。少しずつだけど、確実に溜まる。人間と同様、犬もストレスに我慢できる限界がある。その限界を越えた瞬間に鎖がはずれたり切れたりすると、予測の...2016.12.11 11:39足立朝日『愛のしっぽ』
行政指導にレッドカード!あなたは、来世を信じますか?もし生まれ変わると信じているのなら、一つ、忠告しましょう。必ずまた人間に生まれ変わるという保証はないそうだ。 それを考えると、運悪く日本の犬に生まれないように今のうちに祈った方がいいと思う。家族の一員と言いながら、日本の犬の7割以上が外で飼われている。その中には散歩も行けず、手入れや健康管理もされない犬がたくさんいる。 犬小屋に鎖、一生つながれっぱなし。何でこのような惨い飼い方?凶暴だから?違うね …… 犬だから、理由はそれだけ。各地の保健所がこの国のトンデモナイ方針に基づいて、「犬をつないで飼いましょう」をしつこく指導しているから、犬小屋と鎖が日本流の「愛犬の正しい飼い方」として定着した。これで「家族の...2016.12.11 11:34足立朝日『愛のしっぽ』
犬を手に入れる方法なに?ペットショップで買えばいいんだ?バカを言っちゃ困る。先月の足立朝日を読まなかったの?日本のペット業者の多くは危ないと説明したばかりじゃないか!いいか、品質より大量販売を目指しているのが日本のペット業者だ。連中は「不良品」を承知の上で売っているから、「1カ月以内の死亡の場合、お取り替え致します」と販売ビラに堂々と説明している。最低だ!そしてそれを読んでも何も感じない客もどうかしている。阿波踊りの謂われ「踊るアホウ、見るアホウ」に例えると、ペットショップや工務店での犬猫の販売は「売るアホウ、買うアホウ」とピッタリ当てはまる。犬が欲しいとなると、他の方法はいくらでもある。都道府県によって、捕獲した又は飼い主によって持ち込まれた犬たち...2016.12.11 11:00足立朝日『愛のしっぽ』
ペットショップと繁殖屋に要注意!犬が欲しいからペットショップへ買いに行こうとするあなた、ちょっと待って!多くの日本のペットショップや格安販売をしているペット業者は危ない!ペットショップでの生き物販売を禁じているEUでは、犬を手に入れるまでのハードルが高い。希望の犬を専門のブリーダーから購入するか、受け入れの条件が整っていれば動物シェルターから手に入れる方法しかない。専門的な知識と経験豊富なブリーダーは安心。病気や遺伝的障害を持つ犬を産ませないために、繁殖は慎重に行われている。彼らはプロだから、自分の仕事にプライドを持ち、得意とする犬種の繁殖しか行わない。その点、日本の状況は全く違う。世の中をなめてかかっている日本の傲慢な官僚たちに作られた動物愛護法では、犬の繁殖に...2016.12.11 10:55足立朝日『愛のしっぽ』
犬もブランド狂の対象!? 日本人ほどブランド品や流行に左右される民族は世界中探してもいないだろう。たとえ毎日しょう油に突っ込んだ指をなめているだけの貧乏暮らしをしていても、財布はヴィトン、バックはグッチだ。はっきり言って、バカ丸出し!この日本的なブランド狂がモノだけに集中していれば笑って済ませてしまうことができるが、命のある生き物までブランド狂の対象になってしまうと、笑うことができなくなる。かつてのハスキーブームがいい例だ。一時、日本中がハスキーだらけだった。しかし当時の飼い主たちの中、ハスキー犬の素晴らしさを正しく理解できた人がどの位いたのだろうか?犬種によって飼い方が異なってしまう。車に例えると、普通の乗用車とスポーツカー。両方は車にちがいないが、扱い方...2016.12.11 10:50足立朝日『愛のしっぽ』
知識不足という迷惑「犬が好きですか?」とたずねてみると、「YES」と答えるほとんどの日本人。 では、なぜ悲惨な飼い方をされている犬がこれほど多いのか? では、なぜ毎年数十万頭の犬たちが行政によって殺処分されているのか? この矛盾を日本流の「本音と建て前」として片付けることができる。でも実際の原因を探ってみると、犬に関する知識不足と理解の乏しさが浮かび上がってくる。20年以上のボランティア活動の中で、この現実となんどもなんども直面した。多くの日本の飼い主は犬というパートナーを全く理解していない! 犠牲になっている犬たちは飼い主のワガママと知識不足によって精神的、肉体的な苦痛を受けるだけでなく、無惨な方法で殺されてしまう。これらの飼い主は運転免許のな...2016.12.05 13:13足立朝日『愛のしっぽ』
わたし、犬が欲しい「わたし、犬が欲しい」空前のペットブームに酔いしれている日本では、親が耳にする子どもの頼みとしては珍しくない。家に犬がやってくる!毎日の会話に花は咲くし、胸がドキドキしてしまう。常識的に考えれば、このような結果になるはずだが、「常識」という言葉が消えてしまった現代の日本社会では、犬は喜びではなく、家族の悩みの種になってしまうことが多い――多すぎる。そして忘れてはいけない大事なことは、常識のない無責任な飼い主に悩みの種にされてしまった犬たちは、大迷惑だ!「犬が欲しい」と「犬を飼う」、それは同じことではない。このちがいを理解できず、犬を飼い始めると、家族にも犬にも悲劇がやってくる。各地の保健所に持ち込まれたりゴミのように捨てられたりする...2016.12.05 09:50足立朝日『愛のしっぽ』