動物愛護及び保護の改善マニフェスト

年間28万匹以上の犬猫が行政によって悲惨な方法で殺処分される日本。そのほとんどが無責任な飼い主に持ち込まれた又は捨てられたペットだ。そして、その数倍の数が私たちの目に付かないところで放置され、哀れな最期を遂げる。この日本の「不要ペット現状」が世界の先進国の中では例を見ない社会問題になっている。殺されるために順番待ちをしている動物たちには時間がありません。このマニフェストの早期実行が人間と動物のあるべき共存、すなわち動物先進国につながる道の第一歩だ。

 

この異常な現状の主な原因

1) 野放しにされている生体販売業者

2) 規制と基本的なルールのないペット繁殖

3) ペットを飼う資格のない無責任な飼い主

4) 実行力のない人間中心の動物愛護法

5) 動物に対する閉鎖的な日本社会

6) 命に関する子ども教育のあり方

 

改善方法のポイント ① 

命の尊厳を尊重し、すべての生き物の「生きる権利」を法律に基づいて守ることが望ましい。

その一部として、動物繁殖及び生体販売の規制を強化する必要がある。

と同時にペットを購入するときのハードルを高くすることによって、無責任な飼い主の数を減らす。

1) ペット産業(繁殖及び販売)の規制

   a) 国家試験を導入し、受けた業者だけの登録を認める

   b) 近親交配や大量繁殖を法律上で禁止する

   c) 毎年、登録したペット業者の抜き打ち検査を行う

   d) 専門店以外の生体販売を禁止するとともに、違反者を取り締まる

      e)   生体の無料配りと生きもの命を脅かすイベントや遊びを禁ずる

    f)    外来種の輸入を厳しく制限する 

2) 「犬税」を導入し(警察犬、盲導犬などをのぞく)、「動物救済ファンド」を設立

3) 飼い犬の登録と同時にマイクロチップを義務づける

4) 登録の際、他人に迷惑をかけない正しい飼い方や健康管理にかんする講習会を義務づける

5) 狂犬病予防だけではなく、伝染病予防のワクチンと地域によってフィラリア予防を義務づける

6) 飼い犬の写真入りの「登録手帳」を導入

7) 飼い猫の去勢や避妊手術を助成金の導入によって徹底させる

8) 飼い主のいない猫を「地域猫」として認めると同時に、去勢又は避妊手術によって数を徐々に減少させ、「ホームレス猫ゼロ」という目標を目指す

 9) 所有権を放棄し、飼われているペットを殺処分のために保健所へ持ち込んだ場合、10年間の「ペット飼育禁止」にする

10) 殺処分と火葬の費用を飼い主に求めると同時に殺処分に立ち会わせることを義務づける

11) 殺処分方法はガスによる窒息死ではなく、医学的な安楽死として行う

12) 迷子の犬猫、何らかの理由で飼いつづけることができないペットに関する情報及び里親募集のホームページを各都道府県で立ち上げ、全国ネットを通じて命の救済を呼びかける。


改善方法のポイント ②

ペットを社会の一員として認める

1) 現在の動物愛護法を1から書き直すとともに毎年の改正を行う

2) 動物警察を設立し、虐待や放置などの法律違反を取り締まる

3) 違反者には罰金と懲役、そして10年間のペット飼育禁止にする

4) 導入された「動物救済ファンド」を活用し、全国レベルの動物救済の普及を目指す

  a) 各地の保健所の一部を改造し、本来通りのシェルターをつくる

    b) シェルターの運営を「動物救済ファンド」でまかなう

5) 家族の一員であるペットを「社会の一員」として認める

  a) 住宅公団及び都営住宅を条件付きでペット可にする

   ☆条件付き=登録手帳のペットに限る

    b) 電車やバスなどの同伴を可能にする

  c) 飼われているペットと一緒に老人ホームへの入居を可能にする

  d) ペットと一緒に避難できるための「ペット災害基本計画」の早期実現

6) ペットと生活をともにしている一人暮らしのお年寄りのためのサポート体制を作り上げる

7) 子どもの教育の中で、命の尊重、生命の大切さ、ペットとの正しい共存などを教えるともに、学校での生体実験を禁止する