猫の犠牲をゼロに毎年、行政によって殺処分されているペットの半分以上が猫だ。なぜ? 都内の各公園にいる「ホームレス猫」が社会問題になっている。なぜ? 年間の猫交通犠牲者の数が都内だけでも2万匹以上と記録されている。なぜ? 答えはいたって単純……猫の飼い方に問題がある! 「猫が好き」と主張する人たちの中に「猫を出入り自由にしてあげた方がいい」と決めつける人が大勢いる。でも、これで本当にいいのか? 自由にしてあげたいという気持ちは私にも分かるが、大切にしていた自分の猫が車にはね飛ばされ、内臓が飛び散らされたままで道端に放置されたらどうする? 猫嫌いな人に毒入りの餌を食べさせられたり、傷つけられたらどうする? 無駄死にした可愛い飼い...2017.01.29 05:53足立朝日『愛のしっぽ』
捨て場は動物病院「命の尊さ」良く聞く言葉。でもそれは社会上のきれい事にすぎない。現実は恐ろしく違う。残念ながら、日本には命を粗末にする人が大勢いる。保健所に持ち込まれてくるペットの対応に追われている職員の話を聞いて見ると、開いた口がふさがらないようなエピソードが山ほどある。 子ども連れのお父さんが、処分してもらうために飼い犬を持ち込んできた。理由を尋ねてみると、「流行ではなくなったので、子どもが飽きてしまった」と淡々と説明する親。考え直すように説得しようと思った職員も、呆れて返す言葉を失っていた。 しかし保健所で殺処分される犬猫の数倍の数が町の公園、河川敷、浜辺、別荘地、高速道路のサービスエリアなどで放置される日本。驚くことに、動物病院も捨て...2017.01.29 05:51足立朝日『愛のしっぽ』
心の涙小泉政権のときから話題になっていた国民の格差が、今では深刻な社会問題にまで発展してきた。年寄りのささやかな希望「安心な老後」までが格差の犠牲になっている。 一人暮らしの年寄りの孤独死が増加しているというデータが、それを裏付けている。 この「美しい国」では、ひどい目にあわされているのは動物だけではない。うまい選挙スローガンを連発している政治家に「豊かな老後生活」を約束されている年寄りにとっても、先進国では考えられない悲惨な現実が待ち受けている。 親戚も友達もいない一人暮らしのおばあちゃんが、突然、病気になり入院することになった。この気の毒なおばあちゃんの、唯一の心の支えが2匹の小型犬チャッピーとルルだった。一人暮らしのうえ...2017.01.29 05:42足立朝日『愛のしっぽ』
社会貢献の嘘と誠 「当選した暁に、私は命をはって社会貢献に取り組む所存でございます!」 あれッ? どこかで聞いた話だね……。そう、政治家の選挙演説に必ず出てくる定番の言い方。とくに今年のような選挙の多い一年では、上記のスローガンを耳にタコができるほど聞かされる。それぞれの党の方針に従って選挙運動を進めているにもかかわらず、バカの一つ覚えのように、みんなが同じことを言う。 しかし選挙後、社会に貢献してくれる当選者は少なく、叫んだ公約の一つも実行できない政治家だっていくらでもいる。そのことでガッカリしている有権者に、今回、「社会貢献」に因んだおもしろい選挙話がある。「社会に貢献しま~す」と言った政治家ではなく、本人のポスターが貼られている看板が...2017.01.29 05:40足立朝日『愛のしっぽ』
日本一の犬不法投棄現場日本という「美しい国」が捨て犬の多い国だということは誰だって知っている。しかしゴミの不法投棄のように、飼い犬や売れ残り犬の不法投棄現場が日本全国に散らばっていることを知っている人は少ない。私も知らなかった。これらの現場には不思議な共通点がある:犬たちを集めている人は変なおじさん、不妊手術はしない、集める目的はよくわからない。その悪名の代表とも言える不法投棄現場は山梨県にある。これほど悲惨な状況におかれている犬たちを今まで見たことはなかった。地元の不動産屋が所有している4、5カ所の土地に、いらなくなった犬たちを集めていた。目的は定かではないが、町の噂によると、土地がらみの嫌がらせに犬を使われたという話もある。ピーク時には400頭前後の...2017.01.29 05:37足立朝日『愛のしっぽ』
シーズーの犬三味線「えッ!? 犬三味線? そんなバカな……日本の三味線は猫皮に決まっている。」とは一般的な反応。そう、犬皮を使用している三味線もあるということを知らない日本人が多い。安い練習三味線もそうだし、舞台の音響設備の場合、犬皮の方が音の通りが良いと言われている。驚いた?そうでしょう…でも驚くのはまだ早い。問題は三味線用の犬皮をどこから手に入れるということだ。 隣国から輸入するという話もあるが、国内で不要になった繁殖犬や売り残りの犬という話を知っていた?皮の厚い中型と大型犬は使いものにならないから、小型犬または子犬が犠牲になってしまう。写真に出ている4匹のシーズー犬も、ペンペンの皮になるところ、危機一髪、助けることができた。数年前、葛飾区小菅の...2017.01.01 07:46足立朝日『愛のしっぽ』
シンジラレナイ!場所は足立区関原。道脇のマンホールの中で猫が声を枯らしながら「助けてッ! 助けてッ!」と叫んでいた。偶然マンホールのそばで立ち話をしていたおばさんたちが猫の必死な叫びに気付いて、消防に通報した。連絡を受けた近くの消防署からレスキュー隊が出動し、たくさんの見物人が見守りながら、深いマンホールから1匹の可愛い茶トラの子猫が救い出された。なに!? どこでもありそうな話だから、記事にするほどの価値がない?慌てるなよ、問題のオチはこれからだ。レスキュー隊員がヘドロだらけの子猫を大切に抱き上げ、通報した人に「怪我はなさそうだし、下水に流されなくてよかったですね!」と言いながら子猫を渡そうとしたとき、「私に? 違いますわ、この子はうちの猫ではあり...2017.01.01 07:38足立朝日『愛のしっぽ』
大晦日の生ゴミ年末はゴミの量がギュッと増える季節であると知っていたが、捨て犬の数も多くなるということは驚きだ。と言っても、命をゴミ扱いしている日本では珍しくない話だ。ペットの捨て場として悪名高い荒川河川敷では、こうした命の生ゴミがごろごろしている。河川敷に捨てられ、足立区梅田の商店街で目撃された柴犬の雑種、のちヒデキ、もこうした大晦日の生ゴミのひとりだった。12月31日、保健所は休み。1月6日まで連絡がつかないから、ウロウロしている犬を捕まえてほしいという通報が梅田の交番に入った。お巡りは犬を捕獲し、自転車で西新井警察まで連行した。捕まった犬は骨と皮に痩せ細った老犬で、歩くことでさえ辛そうだった。なのに、お巡りはパトカーを手配せずに、この老犬を無...2017.01.01 07:12足立朝日『愛のしっぽ』
自己満足!虐待! それがしつけ?犬のしつけ? ちょっと待ってよ! 自分の子どものしつけもちゃんとできないくせに、犬のことになると、日本人はやたらとしつけにこだわりたがる。ご飯をあげる前に、「オテ!」「オカワリ!」「ゴロン!」腹が減っているから、犬は仕方がなくこのくだらない命令に従うふりをするが、内心は「バカヤロ!ガタガタ言わずに飯を早く置いてくれ!」と思っているにちがいない。「オテ」などがしつけだと思っていたら大間違い! これは単なる飼い主の自己満足にすぎない。もう一つ大きな問題は暴力だ。女房に対する暴力、子供に対する暴力が社会問題にもなっている日本では、当然のこと、飼っている犬に対する暴力も決して珍しいことではない。飼い犬を毎日のように、ぶったり蹴っ飛ばしたりを...2017.01.01 07:07足立朝日『愛のしっぽ』